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2024年10月30日

2025年3月期第2四半期決算説明会 主な質疑応答

 2024年10月30日開催の2025年3月期第2四半期決算説明会の主な質疑応答をお知らせします。

'25/3期第2四半期業績、'25/3期通期業績予想について

前中期経営計画では、'28/3期の売上高2,000億円のうち、M&Aを含まず1,600億円と仰っていました。「中期経営計画2027」では、'28/3期の売上高2,000億円に対して1,900億円は見えてきたとのことですが、この数年で何が変わったのでしょうか。外部環境の変化も含めて教えてください。

 一つ目は、自治体が行ってきた仕事が民間に委託されることで案件が大型化したこと、二つ目は、自治体の技術者などの減少により、関連する工事をまとめて発注することで案件が大型化したことなどが売上高の増加に寄与しています。外部環境としては、近年の物価上昇の影響は受けていますが、自治体の予算に関しては大きな変化はあまりないと思っています。

決算説明資料11ページの売上総利益率の改善は、下期以降も今後数年にわたって改善を期待しても良いのでしょうか。また、販売管理費の増加も同様に今後も継続すると考えて良いでしょうか。

 販売管理費については、人件費や減価償却費の増加を見込んでいるため下期および今後も増加してきます。売上総利益率については、海外事業の北米を中心に好調に進展しており、今後も継続的に期待できると思います。上期については、下期との入り繰りもあるため通期業績予想は据え置きました。通期業績予想については、為替影響や土木工事の遅れによる当社への影響などを第3四半期決算までに見極めたいと思ってい ます。

販売管理費が増加するとのことですが、来期以降の業績への影響などはいかがでしょうか。

 販売管理費において、減価償却費や開発コストなどもかけていきますが、売上高も着実に増加しており、'28/3期にはしっかり効果が出てくることを想定しています。'28/3期に向けて、エンジニアリング改革と海外成長戦略を推し進めていきます。
 エンジニアリング改革では、設計・現地施工の合理化、夜間の無人化など最適なO&Mを具現化するEPCの設計を目指しています。O&Mを最適化する設計を行うことを企図して、セグメントを環境エンジニアリング事業、システムソリューション事業、運営事業、海外事業に分けました。
 海外成長戦略の推進については、来年4月の決算発表の時にもう少しお話が出来ると思いますが、画期的な下水処理システムの展開による事業拡大を目指しています。これがしっかり受注出来れば、「中期経営計画2027」期間中の売上貢献が期待でき、うまくいけば目標である営業利益130億円も超える可能性があります。

海外の売上総利益率の改善を具体的に教えてください。

 米国子会社の欧州でのクロスメディアフィルターの差別化戦略により販売が好調で、さらにコストダウンが順調に進展しています。これまでは買収した会社と当社とのシナジーを中心に考えていましたが、海外子会社同士の連携を深めていくことにも注力しています。

受注高について期初の予想を引き上げた背景について教えてください。

 自治体の技術者の減少により、発注側が付随工事も含めた発注形態が多くなり案件が大型化しています。このような案件を当社グループが受注出来ているということで、今期の受注予想を2,000億円に引き上げました。

御社は上場直後では営業利益率が7~8%ありましたが、「中期経営計画2027」では6.5%に下がる計画となっています。これは固定費の増加による影響なのか教えてくだ さい。

 人件費を含めた固定費の増加もありますが、かつてはEPC中心に高収益で事業展開を行っていましたが、付随工事の追加や運営や保守など事業領域が広がっていく中で、採算の悪い部分が多少入ってきていることも影響しています。

ウォーターPPPについて直近のアップデートがあれば教えてください。

 自治体の検討は事業化に向けて順調に進んでいると思います。一方で水道のコンセッションはもう少し後ろになると思っています。現在の「中期経営計画2027」の期間での売上貢献ではなく、次期中期経営計画期間に寄与してくると思っています。一番重要なのは、水インフラをどうやって持続させるか、というところにもう一度目を向けてしっかりアピールしていきたいです。全案件、全方位で受注するわけではありません。来年4月の決算発表時に新たな動きがあれば改めて説明させて頂きたいと思います。

OSZAR »