2019年のニュース
2019年3月期 決算記者会見・説明会 主な質疑応答
2019年4月25日開催の決算記者会見および決算説明会の主な質疑応答をお知らせします。
記者会見
'19/3期の連結売上高における海外売上比率を教えてください。また、'20/3期の計画は?
海外売上比率は約10%です。海外売上の大半がAAS社の実績で、その他はODA関連事業などです。'20/3期も大きな変化はない見込みです。
(仮称)BCPメソッドの今後の具体的展開を教えてください。
(仮称)BCPメソッドはPPP事業のバックアップが目的で、公民連携の本格化に間に合うよう準備を進めています。(仮称)BCPメソッドを支える3センター構想も「中期経営計画2020」の中でブラッシュアップしていきます。
投資家・アナリスト決算説明会
本日公表された'20/3期の業績予想(営業利益80億円)を踏まえて、「中期経営計画2020」で掲げた'21/3期の営業利益90億円の達成確度をどう見ていますか?
プラントエンジニアリング事業、サービスソリューション事業ともに収益力が回復してきており、現時点では「中期経営計画2020」で掲げた営業利益90億円は達成できると見ています。
手元資金が積み上がり、フリーキャッシュフローも比較的潤沢な状況が続くと思われる中で、配当予想は62円に据え置かれましたが、今後のキャッシュの使途はどう考えていますか?
10年後の売上高2,000億円達成に向け、国内外でM&Aを考えています。配当については、62円に据え置きましたが、今後業績が好調であれば増配も慎重に検討していきたいと思います。
水道法が改正され、今後はPPP・コンセッションの競争激化が想定されます。これまでのプロジェクトの平均粗利率3割確保という方針は今後も維持できますか?
PPP・コンセッションのプロジェクトが増加すると平均粗利率は3割を下回る可能性がありますが、3センター構想の推進やAI、ICTによる効率化、コストダウン等により、引き続き粗利率の維持・向上に努めたいと考えています。
PPPを中心とする大型案件が増えてきている印象がありますが、市場のトレンドに変化は見られますか?
特に市場のトレンドが急変したということはありません。現在、PPP案件がまとまって発注される年とそうでない年があります。PPP案件の発注が増えてくると変動も少なくなると考えます。
'20/3期業績予想の受注高・売上高・営業利益のセグメント別内訳は?
プラントエンジニアリング事業は、受注高が約700億円、売上高が約700億円強、営業利益は約30億円強、サービスソリューション事業は、受注高が約500億円、売上高が約500億円強、営業利益 約50億円弱です。
'20/3.期のプラントエンジニアリング事業は、大幅に売上高が伸びるにも関わらず営業利益は微増に留まっています。これは説明にあった一部の低粗利大型案件が影響しているということでしょうか?
その通りです。
「営業利益増減要因(対'19/3期実績値)」('19/3期決算説明資料25ページ)では、一部低粗利大型案件の影響による収益悪化10億円、販売管理費の増加5億円について、「見直し中」とのコメントがあります。これらは、'20/3期の営業利益予想80億円が好転または悪化することがあるということでしょうか?
'20/3期営業利益予想については、受注案件の工事進行見通しを精査し、第2四半期決算発表時に公表する予定です。
老朽化対策、広域化を進めていくためには、水道料金の値上げが必要だと思います。電力などは実際値上げが起こっており、どこかの地域が値上げに踏み切ると一気にその気運が高まるのではないでしょうか?
人口減少などによる水道料金収入の減少が続く中、高度経済成長期に整備した水道設備の更新を行うために、水道料金の値上げは避けて通れない問題だと思います。水道は原水の水質や給水人口の違いにより、地域により料金差が顕著にでる事業です。大規模な更新が必要な地域もあれば、小規模で済むところもあり、一括りにすることは難しいと思います。
地域の状況に応じて、更新の優先順位を決めていくなどの工夫も大切です。激甚災害が起こった際、どこをどうケアすべきか、何日間で復旧させるか、そのためには、どのような設備にしておくべきなのかなど、芯になる考え方をしっかり持ち、取り組みたいと思います。